ゆるやかな扇形に広がる酢屋の坂を上ると、そこは北台武家屋敷通り。土塀や白壁が連なり、格式の高い武家屋敷が並ぶ、杵築城下町の中でももっとも江戸情趣を色濃く残す一画だ。

家老屋敷だった大原邸、藩主の休息所である御用屋敷「楽寿亭（らくじゅてい）」の一部だった磯矢邸と並んであるのが徳川直系・能見家の屋敷。
近年まで子孫が住んでいたという建物は市に寄贈され、2010年から無料開放されている。

ギャラリー喫茶「台の茶屋」はこの立派な武家屋敷の中にある北台で唯一のお茶処。ただ建物を見るだけでなく、しっとりとした雰囲気を楽しみながらいただくお茶はまた格別だ。

人気は手づくりの和菓子やケーキの付いた「お抹茶セット」や「ケーキセット(コーヒーor紅茶)」
他にも「和風茶屋パフェ」「ぜんざい」など、散策の疲れをいやしてくれる甘味や甘味付きのランチも。

また店内には和雑貨や和小物、きつき焼きなど、杵築のお土産品もある。