地元のお土産:特産品|杵築市観光協会

赤土で粘土質。お米を美味しくする土壌と、清らかで豊かな水、昔から米どころとして知られたこの地域の恵まれた環境が品質の良いお米を育ててきた。

いまや『山香米』ブランドとして定着したこの地域のお米は、粘りがあって、甘みがあり、味が良いと評判で、寿司飯としても非常に定評がある。
恵まれた環境に加え、米作りに賭ける愛情や熱意もこの地域の伝統といえるのかもしれない。

霜降りの細かさ、脂の上品な甘さ、肉質の柔らかさ、まろやかでとろけるような味わいが人気の豊後牛・杵築牛。全国各地のブランド牛に負けない大分ならでは、そして山香、杵築ならではの黒毛和種豊後牛が人気となっている。

地元のレストランや食事処では、地元特産の豊後牛を使ったメニューも数多く見られる。安心で安全、そして信頼のおける山香牛・杵築牛がメニューにも明記されるなど、地元の誇りとなっている。

国東半島に位置し、山々がそびえ立つ山香町は、日本秘境百選にも選ばれているほど豊かな自然が残る。猪の好む山の食料も豊富で、野や山を自由に駆け回った野生の猪の身は脂が乗って味も格別。

経験豊かな猟師が獲った猪を専門家が衛生的で安全な施設で解体。猪の特長、肉の特性などを知り尽くしたプロが販売するシシ肉はプロの料理家の間でも人気。全国からの注文に応えて地方発送も行っている。

シェアと品質ともに全国で圧倒的な地位を誇る大分県の椎茸。全国の品評会で長年トップの座を明け渡すことなく今に来ている乾椎茸、そして生椎茸ともに大分に並ぶ産地はない。その全国一の産地である大分県の品質を支え続けているひとつが杵築の椎茸。

山に囲まれたこの地域、変化に富んだ地形は椎茸が自然発生できるほどの気候であり、そこに育つ木々も原木に椎茸菌が定着し、成長するのに適しているといわれる。原木栽培による肉厚の椎茸、高い栽培技術によってその品質を保っている。

ミカン産地の杵築、じつは果実王国で、杵築産の果物が市場に数多く出回っている。その一つが梨。杵築の梨の旬はおもに8月から11月まで。

和梨の代表的な品種で柔らかい果肉にたっぷり果汁の幸水に始まり、甘みの中に適度な酸味が楽しめる豊水、甘みは和梨の中でもトップクラスの南水、大きいものでは1㎏にもなる大粒で、たっぷりの果汁に甘味も申し分ない新高と、シャキシャキとした歯触りに甘みの中のほのかな酸味の新興など、旬の異なる梨が約5カ月にわたり出荷される。


早春に淡紅色の花を咲かせる豊後梅は、杵築市の市木にも制定されている由緒ある木。豊後梅はその昔、藩主であった松平家が、砂糖漬けにした梅の実を将軍に献上したともいわれている。

八重の美しい大輪の花を咲かせ、“献上用”に用いられるほど立派な実をつける豊後梅は、採取用、観賞用として市内のあちこちに植えられるなど、市民にも人気が高く親しみやすい花木。磯矢邸の美しい庭に咲く梅、その茶室からの眺めは必見。

また、市内で採取された梅を地元の酒蔵が梅酒としても発売している。

杵築は県内有数のイチゴの産地でもある。現在では、“果実王国”杵築を代表する果物のひとつになっている。美しい水や豊かな自然、温暖な内陸性の気候はイチゴ栽培にもぴったり。

甘みが豊かで、しっかりとしたイチゴの味わいは市場でも人気。杵築市内には、イチゴ狩りが楽しめる農園もあり、1月から5月初旬まで観光客でにぎわう。